
みかんを栽培されている方に限らず、植物を栽培されている方の悩みの1つに植物の病気があげられます。
植物を病気から守るためにあれやこれや対策をしているかと思います。
そしてみかんにかかる病気もあるのですが、その病気に
そうか病
と言う物があります。
そうかそうか・・・
失礼しました・・・
そこで今回はみかんにかかる病気「そうか病」についてご紹介していきます。
ちなみにみかんにかかる「すす病」についてに記事もありますので、興味のある方はあわせてご覧ください。
みかんにかかるそうか病とは?
そうか病はみかんだけではなく柑橘類全般、そしてジャガイモや大根ニンジンなど様々な根菜類に発症します。
ですが、ここでは柑橘類にかかるそうか病についてのみ説明していきます。
まず見た目の特徴として、葉っぱだけでなく果実にイボのようなブツブツしたものが出来てきたり、枝や果実に人間で言うと「かさぶた」の様なザラザラした模様が出来てきます。
このかさぶた状の模様の事を「そうか(漢字では瘡痂)」と言うので、そうか病と名前が付けられています。
この症状の見た目、人によってはちょっと無理な方もいるかもしれません。(私も見た目が少し苦手です・・・)
そうか病は柑橘類の中でも温州みかんが弱いと言われていて被害に遭いやすいようです。
イボ型の見た目は春あたりから成長途中に発生しやすいとされていて、そうか病(かさぶた状)はその後でも発症するようです。
そうか病の原因
そうか病の菌は前年の葉や枝の病斑で冬を乗り切ります。
その後、春ごろ気温の上がり始めた辺りで雨に濡れるなどした場合にそうか病の胞子が出来始めます。
そして胞子が出来た状態で更に雨が降る事で胞子が運ばれ、他の葉や果実に付着するなど被害が広がっていきます。
潜伏期間があり、葉の場合は約5日後に果実はさらに長く潜伏するようで、その潜伏期間が過ぎた後、そうか病が発症します。
放っておくと感染したものから更に胞子が出来て、どんどんそうか病が拡大していく恐れもあります。
このそうか病はみかんの葉や果実が古くなってくる(6月頃)と発病されないと言われています。
しかし、菌にとって過ごしやすい好条件が重なれば夏や秋にも発病するようです。
そしてまた冬を乗り切り翌年に発症するサイクルになります。
みかんのそうか病対策
みかんのそうか病の対策で一般的なのは薬剤の散布になります。
農家の方向け農業資材・肥料の通販【minotta(ミノッタ)】でそうか病対策用の農薬を探す。
上記のサイトではトップジンMなどが、そうか病に対して効果のある農薬とされています。
ですが無農薬での栽培にこだわっている方や、家庭菜園ほどの規模での栽培であれば農薬を使わずに対策してもいいでしょう。
農薬を使わずにそうか病対策をする場合
- 感染対策として苗をハウスで覆う
- 通気性や排水性を良くして菌の繁殖を抑える
- そうか病が確認できた枝や葉などを早めに剪定する
- 傷口があると菌が侵入しやすくなるので、防風対策も必要(スレによる傷予防)
この様な地道な対策が必要になりますが、病気を抑えるためには必要です。
ちなみに苗木から10年位の物はそうか病にかかりやすい為、入念な対策が必要になります。
対策が甘いと次の年にまた発症しやすくなるので、注意しましょう。
みかんのそうか病とは?まとめ
みかんにかかる病気の1つ「そうか病」についてご紹介しました。
そうか病は葉や果実にイボのような見た目や、かさぶたのようにガサガサした状態になる事を言います。
一応食べられる様ですが皮が厚くなったりと味が落ちるなどするので、食べるのであればよく考えた上で食べましょう。
そうか病の対策が不十分だと、次の年にも発症する可能性が高まるので十分対策を施して発症を出来るだけ抑えることが大切です。