
みかんの皮をむいたときに付いている「白い筋(スジ)」
取り除くとピロピロとした糸状の物です。
「これは一体何なんだ?」「名前はなんていうの?」と、気になる方って結構いると思います。
ですが、ネットで白い筋について調べてみると意外と名前を間違えている方がいるのです。
なので今回は、みかんに付いている白い筋の本当の名前。
そして間違っていると言われる部分はみかんのどの部分にあたるのか?などをご紹介していきます。
目次
みかんに付いている白い筋の正しい本当の名前とは?

白い筋の名前について、もったいぶらずにいきなり答えを言いますと
あの白い筋は「維管束(いかんそく)」が正しい名前です。
もしかすると中には「アルベド」と覚えている方もいたかもしれませんが、正式名称は「維管束」で正解です。
アルベドと覚えてしまった方は正式な名前についてまだ半信半疑かもしれないので、代表される他の果物で説明します。
みかんと同じようにバナナにも維管束がある!
誰もが食べた事のある「バナナ」にもみかんのような維管束があります。
もうお分かりかと思いますが、バナナをむいたときに付いている糸状の白い筋も維管束と呼ばれるものなのです。
役割としても同じような物なので、みかんの白い筋が維管束なのも納得ではないでしょうか?
じゃあ結局みかんのアルベドってどこの部分なの?
「じゃあみかんにはアルベドなんて部位はないの?」
と思われた方、アルベドはちゃんとした部位として存在するので安心してください。
アルベドはみかんの皮の裏側の部分なのです。
みかんの皮をむいた時のふわっと(もしくはザラっと)した部分の事ですね。
下の画像だと矢印の部分です。

このアルベドは日本語で書くと「中果皮(ちゅうかひ)」と言います。
中果皮よりもアルベドの方が何となくカッコいいのでそちらで呼びましょう(笑)
この様に、アルベドと維管束は違う物なのですが、部分的に同じような場所にあるのでまとめてアルベドと呼ばれていたのかもしれませんね。
その他の部位の名前についての記事もありますので、興味のある方は合わせてご覧ください。
関連記事:みかんの部位ごとの名称ってなんていうの?知ってて得する豆知識!
みかんの白い筋それを捨てるなんてもったいない!隠された驚きの真実とは?
みかんの白い筋の名前については、上記で説明した通りにお分かりいただけたかと思います。
しかし、この白い筋を取り除いてはいませんか?
どうしても苦手で食べられないのであれば仕方がありませんが、特に理由もなく捨ててしまっているとしたらもったいないです!
もし食べられるのに食べていない方は、ぜひ果肉と一緒に食べるようにしてください。
それではなぜ白い筋を食べた方がいいのか理由を説明していきます。
白い筋を食べた方がいいたった1つの理由
白い筋を食べた方がいい理由が1つだけあります。
それは栄養がとても豊富に含まれているからです。
特に豊富に含まれている栄養素とは
- ヘスペリジン(ビタミンP)
- ペクチン(食物繊維の一種)
主にこれらが多く含まれていると言われています。
あまり聞きなじみのないヘスペリジンとはビタミンPとも言われ、その効果は毛細血管を丈夫にする効果があるとされています。
とは言え、みかんに含まれるヘスペリジンは水に溶けにくく体に吸収されにくいようなので、みかんだけで血管が強くなると過度に期待はしないようにしましょう。
続いてのペクチンですが、こちらもあまり聞きなじみがないですね。
ですが食物繊維の一種なので、効果としてはイメージしやすいかと思います。
下痢や便秘の悩みにうってつけな栄養素であり、白い筋もまとめて食べることで果肉だけの物よりも栄養に4倍もの差があると言われています。
「栄養はあえて取らない!」と言う方はそうそういないと思いますので、できるだけ食べるようにしましょう。
みかんに付いてる白い筋の正しい名前とは?実は間違ってたかも?まとめ
今回はみかんについている白い筋の正しい名前と、白い筋に含まれている栄養素について簡単にですがご紹介していきました。
みかんについている白い筋の名前は「維管束(いかんそく)」と呼ばれ、「アルベド」と間違えやすいです。
そのアルベドはみかんの皮のちょうど裏側の部分を言い、白くフワフワした部分です。
もちろん、みかんの皮をむいたときにアルベドも一緒にくっついてしまう事はあるでしょう。
ですが「白い筋」の名前に関しては維管束と覚えておきましょう。
この白い筋には
- ヘスペリジン(ビタミンP)
- ペクチン(食物繊維の一種)
などの栄養が豊富に含まれているので、何となく捨ててしまっている方はもったいないので是非食べるようにしましょう。